12月23日 定時制終業式
本日定時制の終業式でした。こんなことを話しました。
皆さんこんばんは。3つの学期の中で最も長い2学期が終わります。そしてまたあと1週間で今年も終わりになります。皆さんにとって令和4年はどんな年だったでしょうか。
日本漢字能力検定協会が毎年発表している漢字があります。全国から募集して、最も選んだ人が多かった漢字が京都の清水寺で発表されます。今年の漢字は何か知っていますか?
そう、戦(いくさ)です。多くの人はきっと、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、今も悲しい苦しい思いをしている人が増え続けているこの戦いの印象が多かったのでしょう。もうひとつの戦は、おそらくワールドカップ、または2月に行われたオリンピックでの戦いかと思います。特に11月から行われたワールドカップのサッカーは寝不足になりながらテレビやインターネットにかじりつく人が多かったのではないでしょうか。私もそのうちの一人でした。サッカー日本代表の戦いにまさに一喜一憂しながらテレビにかじりついていました。
その中で、勝った時の選手や監督をたたえるSNS投稿に反して、負けた時のぼろくそに言う誹謗中傷が大きな社会問題になりました。一生懸命やっている選手たちを傷つけるようなネット上の書き込みが、あのコスタリカ戦に負けたあとの誰のせいとか、だれが悪いとか、目を覆いたくなるような記事を目にしてとてもさみしい気持ちになりました。日本人のサポーターはスタンドのごみ拾いをしたり、応援マナーもとすばらしいと、世界から称賛されましたが、一方での心無い反応がとても残念でした。
ネットでは、簡単に自分の意思を知らない相手に伝えることができます。SNSで書き込みをするというのは、本当に簡単なことで、軽い気持ちでいいねもできるし、勇気づけることもできる。自分も、フェイスブックにちょっとした記事を書いていいねがいろんな人からもらえた時は、みんなから応援してもらっている気持ちになれました。一方で、友達と話している感覚で、第三者を批判したり中傷したり。直接本人に言えないことでもネットならかけてしまう、そんな書き込みで傷つけることも簡単にできてしまいます。
また書き込みだけだなく、自分の撮った動画をSNSにあげ、そこに映っている人を傷つけてしまうようなこともあります。現に全日制でありました。自分のインスタでもブログでも、ネットに挙げることは、誰でも見ることができることになります。自分の目の前の小さなスマホの向うに凄い広くて大きな世界がそして時には恐ろしい世界が広がっている、ということをよく知ったうえで、情報発信をしてほしいと思います。
今年の4月から成年年齢が18歳に変わり、3年生以上の多くの人はもう成人です。1,2年生ももうすぐ成人になります。
今日は終業式の話しとして、SNSの話しをしました。どうか、私もそうですが、おそらく皆さんの体の一部となっているようなこの小さなスマホという便利な道具で、人を傷つけたり、自分も含めて悲しい思いをさせるようなことのないように、情報発信には十分に注意をしてほしいと思います。
それではいい年末年始休業を過ごしてください。